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BL 感想 放浪記
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木原音瀬 さんの 『脱がない男 上下』
§まず一言§ ツンデレっての可愛さってのは永遠ですね・・・
§簡単概要§ 化粧品会社カーヴィにコネで入って三年目の甲斐谷は課長の藤原が嫌い。ソリが合わない。 綺麗な顔でいつも完璧な藤原は何かにつけて甲斐谷にお説教をする。 そんなある日、甲斐谷は自分の参加してるプロジェクトで自分の意見を通すために、自分の意見を真っ向から否定する藤原の「背中の火傷」を写真にとって弱みを握ろうと藤原を酔わせて家まで送り届ける。 泥酔した藤原を裸にするが火傷はない。だが甲斐谷はもっとすごい状態を見てしまった。 その写真を撮って自分の企画へのGOサインと引き換えにしようと甲斐谷は藤原に話をもちかけるが……。 §感想§ 「Don`t Worry Mama」でわき役で出てきた甲斐谷の話。 甲斐谷は最初から性格が決まっていて解りやすいので、最初から最後までまあ印象はかわらない。 面白いのは受となった上司で年上の藤原。 実は可愛い性格を隠してアンニュイなぴちっとした姿勢を打ち出している。でもそこには過去の出来事に引きずられた性格や歪んだ想いが隠されている。 萌える…。 タイプは違えど、「Don`t Worry Mama」の今蔵に似てますね。性格の可愛さが。丸ごと食べてしまいたいと思わせる雰囲気がそっくり。 上巻の最後に「engage」という裕一と今蔵のエピソードが入っていて、この今蔵も可愛い!! その今蔵を本当に可愛いと気持ちが止められない裕一の言葉や二人の会話ももうベタベタ感200%。 なおかつ他人の前でセックスしてしまうシチュエーションが新鮮。 下巻の最後は藤原のちょっとした備忘録のようなものが入っています。 §最後に一言§ ぜひ甲斐谷×藤原のその後、特に藤原が自分から奉仕するようになるような後日談を読んでみたいものです。 水原とほる さんの 『愛の奴隷』
§まず一言§ なかなか感慨深い本。派手さはないけれど、地味だからしっくりくる。
§簡単概要§ 足の不自由な宏樹は彰信が好きだ。いつからかわからないがずっと好きだった。 彰信はヤクザの四代目組長の長男だが家を継ぐ気はなく普通の会社員をしている。 無口で無愛想だがなんとなく宏樹の面倒をくれて、そして宏樹を抱く。 友人でもないが恋人でもない関係を続けて十年以上。 彰信の気持ちは見えないけれどこのまま関係が続けばいいと思っていた。 しかしある日予期せぬ跡目争いに巻き込まれて……。 §感想§ 最初から切ない気持ちてんこ盛り。 王道的切なさ。 いいですね〜、こういうの。 ただちょっと最初からあとがバレバレすぎで、愁傷な思いや気持ちも「結局自分で思い込んでるだけじゃん」とか、ついうがった眺め方をしてしまいがちになる。いや、そうさせる書き方の本とでもいいましょうか。 とはいえ、よかったです。この本。 感慨深いです。 派手じゃないですよ。ずっと地味。受の宏樹が地味タイプなので二人の関係も派手さはなく淡々としている。
「ごめん、遅くなって……」 「いや、いい。まだ時間はあるから」 だからこそ最後の愛の強さっつうか、繋がりの強さってのがしっくりと収まる。 何か大イベントってのはないからこそ伝わってくる何かがある・・・といえばいいかしら。 無口だけどいざというときは守ってやるさ!という攻はやはりどの時代もかっこよいものです。 この彰信を読んで知って痛感。 §最後に一言§ もう一度後日読み返したくなる本ってのはこういう本ですね。 一穂ミチ さんの 『オールトの雲』
§まず一言§ 幻想的な文章とお話が多少の切なさと温かさをもたらしてくれる本
§簡単概要§ 太陽と流星は幼なじみ。太陽が五歳の時に隣の家に流星が引っ越してきた。 ハーフの流星は美人の母親と二人暮らし。朴訥で口数が少なくあまり感情が表にでない。でも太陽には流星がよく解っていた。 そしてある日、流星の母親が死んでしまう。 全てを一人で済ませて抱えてしまう流星。そして流星の前に昔別れた父親が現れた。 流星と一緒にいたいのに、流星の幸せを考えれば離れるしかないと思う太陽は……。 §感想§ やっぱり一穂さんの文章はよいですね。 独特。 独特っていうのは色が濃いとか変わっているって意味ではなく、幻想的な文章って意味で。 幻想的な文章を書くと、意外にしつこく感じたりワザとらしくなったりするのですが、一穂さんの文章はそれがない。 ごく自然に、でも幻想的に。 どの本もそうですね。 だからはまってしまいます。たまに読んでほっとしたくなる文章。 この本もものすごい進展とか切った張ったの修羅場があるわけでもない。 そこにあるのは幼なじみの男の子二人。 二人の間に何があるのか、はっきりとはでてこない。はっきり表現されていないけれどそこには何かが絶対ある。 そんなぼんやりとした関係が、でもしっかり伝わってくる。 結局離れてしまう二人。太陽がそこで「愛人でもいいから一生憶えていて」という。 泣けましたね。 セリフが、自然に切実すぎて。 物理的に距離を置いて離れるってことはこういうことなのかって考えてしまうほど。
「そうやって、人前でしょっちゅう泣いてるの」 「してません」 後半は二人がその後再会する話、「真夜中の虹」が収録されています。 ここでも太陽と流星という主人公キャラ以外の脇キャラも妙に自然にそこにいる。 上手く言えないけど、そこに嫌な人は誰もいない。誰かを落として別の誰かを持ち上げることもない。 普通の営みが、幻想的な文章でつづられている。 おすすめです。話の内容的にも。文章的にも。 §最後に一言§ 前にも一穂さんの本で書いたのですが「概要がいまいち」。裏表紙の概要だけみると、どんな話なのかさっぱり…。別の意味で幻想的な概要・・・。 きたざわ尋子 さんの 『みずいろの夜にあまく』
§まず一言§ 知らぬ間にシリーズっぽくなっていた三冊目。まあそれなりにほどほどに(笑)
§簡単概要§ おまけっぽくはあるが恋人裕一郎と同棲することになった睦紀。 裕一郎、その弟、従兄弟の四人で甘く楽しく暮らす日々。 そんなある日、裕一郎の弟であり占い館経営をしている真誠が、占い館を閉鎖または移転することを考えていると話す。 同時に睦紀の妹が三日間泊まらせて欲しいと言ってくる。 すっかり妹の世話にばかりかまける睦紀に裕一郎は拗ねてしまうし、裕一郎との関係を隠すのに必死だし、睦紀はかなりてんぱってしまうのだが……。 §感想§ 立て続けに出たシリーズ?ぽい三冊目。 今度は睦紀と裕一郎の同棲編。とはいえ、裕一郎はいつも存在感が薄いからあんまり出番がないですけど(笑) この睦紀+裕一郎+残り二人のお話は、何となく「残り二人」のイメージが強いんですよね。 いや、強いというかバイト先仲間として睦紀と絡む場面が意外と多いので、裕一郎がかすんでしまう。 ああ、そういえばいたっけ・・・みたいな(笑) 大人設定なのであんまり語彙も多くないし。 今回も存在主張されてたのは最後のエッチの場面ぐらいでしょうか。 大人エッチに翻弄されるかわいい睦紀設定。 目隠しは楽しめました。
「いいです。あの…普段通りで」 「慎み深いな」 この裕一郎×睦紀CP,考えてみるとCPとして喧嘩とか危うい状況とか今まで一度もない。 それが読んでいて眠くなる原因かも。まあなんだかんだ言ってCPが喧嘩したり切なくなったりするのがこういう本の醍醐味?でもありますし。 最初から安定CP。大人な裕一郎に守られる睦紀なので喧嘩になりようもないって言われれば納得ですが。 §最後に一言§ 最後にちょこっとだけ収録されていた睦紀の弟春海の感じからして、このシリーズ別CPで始まるのかなあと何だかんだ期待して待っています。 南原兼 さんの 『僕のものになりなさい』
キャスト 子安武人×緑川光、ワキに石田彰 §まず一言§ すんごいなんだかくだらない内容だったんだけど、あまりの声優陣のラインナップに耳かっぽじって聴いてしまった・・・
§簡単概要§ 水泳部の大石力は、水泳大会で友人浅野の代わりに出場した吉良に好きだといわれて迫られる。 キラキラした王子様のような吉良に迫られているうちにそのペースにハマってしまい、体も奪われてしまう力。 だが、力の両親は吉良と付き合うなという。 どうも二人の家の間には何か過去に因縁があるようで……。 §感想§ すっごい声優陣。 子安さんの攻、緑川さんの受まではいい。 石田さん脇役。しかもまるで銀魂の桂のような物言い。 話はくだらなさすぎたが、声優さんが良くて満足してしまった…。 子安さんがわざと可愛い声を出しているのがまた高校生っぽく聞えてよし。 大人じゃない子安さんってのも甘ったるいが悪くない。 むしろ受側の緑川さんの方が冷静という暗声できゃぴきゃぴ感なし。 CDだからへし折ってあるのか、話の筋書きはよく解らなかった。 吉良と大石という忠臣蔵に見立てて仲が悪い家族だからと付き合いに反対される二人だが、そんな圧力に屈せず付き合うというスジらしい。らしいというのもCDじゃそのぐらいまで確認するので精一杯。 やんややんや言ってるうちにいつの間にか恋人同士になって終わってた・・・。 しかも、その昔の因縁も大したことじゃないというオチ。 貴腐人向きじゃない。でもCV的にはそそられるラインナップ。 もっとすごい?のはめっさ脇役的に吉野裕行さん、若本規夫さんまで出ていること。 見ると2001年頃のリリース。だからか? §最後に一言§ このシリーズ、4枚もCDが出ている。思わず全部買ってしまったが、この後これだけ内容の無い話がどう繋がっていくのか別の意味で楽しみ。 RSSリンクの表示
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